夏のある日、ジムで中村は考えていました。アカルクの学生インターンでは「面談での議事録作成」「イベントの企画・運営」など、インターンでは体験できないことを経験できます。
自らの提案で「対談記事の作成」も行い、任せてもらえるやりがいを感じています。「でも今ある仕事で学ぶだけでなく、直接足を運んで学びたい!」この想いを代表の堀川に伝え、今回の東京出張が実現しました。
「一体どのような仕事をするの?」「どんな体験ができるの?」インターンを考えている学生の皆様にご紹介したいと思います!
1日目:ドタバタの1日!ハードなスケジュールの中で感じた「学び」と「充実感」
東京駅に着くと、早速大手町の集合場所に向かいます。その際に多くのビジネスパーソンとすれ違い、「2日間この街で頑張るぞ!」と気が引き締まったのが印象的でした。
集合場所のスターバックスに到着すると、堀川と合流。「朝早かった?緊張してる?」と雑談を交えながら、東京出張の打ち合わせをします。役割の詳細をお伝えいただき、仕事への気持ちを高めます。
初めは、アカルク筋トレ部のトレーナーさんとの面談。学生インターンは、面談の議事録作成を担当します。対面の面談ではメモを取れないこともあるので、話を伺う中で整理していきます。
しかし議事録を取ると同時に、面談から学ぶことができるのも学生インターンの特権。話を伺い吸収し、「自分ならどうするか」を考えます。
移動した先は「work with Pride 2022 カンファレンス」の会場である、経団連会館。
開始まで1時間以上時間があるので、ご飯を食べて次の面談…と思いきやカフェが空いていません!東京の人の多さに圧倒されながら、外のベンチでご飯を食べることに。コンビニで買ったご飯を食べ、ベンチで次の面談を迎えます。
次はオンラインで、学生インターン 矢吹の社内報企画の発表です。一度堀川に壁打ちをした上で、粘り強く2回目のチャレンジ。発表を聞いた上で堀川から「今の発表を聞いて、気になったところはある?」と聞かれます。
ここでの私の役割は議事録作成ではなく、発表にコメントをすること。社員や学生インターンの立場に関係なく、発言できる風土があります。感じた点を指摘し、堀川のコメントが続きます。
その結果「社内の繋がりを知る」から「繋がりを結ぶ」社内報に変わり、矢吹もワクワクしているのを感じました!堀川の「優秀やな〜」との言葉に、身が引き締まります。ちなみに外での面談は寒かったです!笑
ここからは1日目のビッグイベント、「work with Pride 2022 カンファレンス」への参加です!
堀川の知り合いの方(なんとこの方も経営者!)と合流し、一緒に参加しました。ここでは、「写真撮影」「速報レポート作成」の役割を担います。
カンファレンス中は写真撮影を行い、議事録作成の要領でメモを取ります。在日米国大使やタレント ryuchell氏、企業のD&I推進担当者などのお話を伺い、当事者目線と企業目線の両方の視点からD&Iについて考えることができました。
何よりも、学生でこのような場に参加できることに終始興奮しておりました!笑
カンファレンスを終えると、堀川と挨拶に出ます。つい先日手に入れた名刺を片手に、名刺交換を行います。
様々な企業のD&I推進のご担当者様、D&Iのフィールドで活躍されている方に挨拶していく中で、「普通に学生をして、企業に入ったら経験できないことでは…!」と更に興奮!最後に堀川と、プライベートで来ていた営業の峰山と三人で記念撮影を行いました。
さて、カンファレンスを終えるとレポートを書く間もなく、カンファレンスに同席させていただいた経営者の方との会食へ。食べるのが大好きな私ですが、繰り広げられる起業家談義に没頭。
堀川がトイレに行った際に「活動の根底にある想い」についてお伺いし、「社会を変えたい」想いを知ることができました。私なりの社会を変えるアプローチをしたい、と強く感じました。2時間の会食もあっという間でした!その後は新宿二丁目のバーで二次会に参加し、お二人のプライベートなお話も伺いました。
ホテルにチェックインしたのは日が変わる前。すぐに議事録とwork with Prideの速報レポートの作成を行い、1日目を終えました。ハードスケジュールの中で「しんどい!」とは一切感じず、「こんなことできるの!?」と充実感で満ちた日となりました!
2日目:イベントに参加する中で感じた「無知」と「成長」
2日目は10:00からとゆったりしたスタート。大手町の東京国際フォーラムに移動し、打ち合わせからスタートします。
2日目のメインテーマは大丸有SDGs ACT5実行委員会主催の「大丸有のD&Iを考えるカイギ」。大丸有エリア(大手町・丸の内・有楽町)において誰もが働きやすい街を目指し、D&Iにおける「知る」「共感」「巻き込む」をテーマにしたイベントで、堀川がモデレーターを務めます。このイベントの面談に参加してきた者として、参加したいと熱望しておりました!
このイベントでの役割は開催報告レポートの作成と、イベントゲストである盲導犬ユーザー 金子 聡氏の誘導。
今まで障害のある方を誘導した経験がなく、安全に誘導できるのか自信がありませんでした。「気さくな方だから」と励ましを受けながら、堀川と順路を確認。余った時間で、昨日のレポートの修正を行いました。
そこから今回のイベントで調査結果を発表する、ディレクターの石野と合流。イベントでの流れを確認します。その際も堀川から「優作はどう思う?」と聞かれ、意見を述べることができました。
会場に着くと実行委員である、三菱地所株式会社の社員様に挨拶をします。そこで改めて打ち合わせを行い、盲導犬ユーザー 金子氏の誘導に向かいます。
都営三田線の日比谷駅で集合だったものの、集合時間になっても合流できず。電話がかかってきて「出口が3つあるんですよ〜」とご説明いただき、合流できました。「腕をお貸ししましょうか?」と聞くと「盲導犬の前を歩くだけで大丈夫」とお伝えいただき、自身の無知に恥ずかしさを覚えました。金子氏の明るさや力強さに、逆に元気をいただくこととなりました。
そして、調査結果を発表する第一部「調査分析編」がスタート。写真を撮りながら、メモを取ります。大丸有でのD&Iの推進状況の調査結果を発表し、企業のD&I推進担当者と当事者の話をお伺いする、という流れでした。
金子氏の話の中で、「研修よりも、側にいる当事者と話をすることが大切。過剰サービスは必要なく、障害者に寄り添ってイメージするだけで変わることが沢山ある。」との話に心打たれました。
相手の立場に立ってイメージすること。障害というテーマに関わらず、全ての物事においてそうありたいと強く感じました。また先進的企業の取り組みとして、社内に自発的なアライコミュニティがあることも知り、社会が進んでいることに改めて気付かされました。
また最後、「D&Iと言われる中で、組織の効率の観点では、チームの中にマイノリティの方を入れる必要はない。社会から要請されながら、組織としての矛盾をどう思うか?」という質問が出ました。この質問が出た時、イベントの意義を感じました。
素直な思いや疑問を投げ、全員で考える。それこそD&Iを進める上での重要なステップだと思ったからです。
第二部は、他人を巻き込みながらD&Iを進める方々によるトークディスカッション「意見交流編」です。私は調査分析編と同様、写真を撮影しながらメモを取ります。
ゲスト4名の様々な取り組み、人を巻き込む(そして巻き込まれる)秘訣などをお伺いしました。前半の調査分析編とは異なり、ゲスト間での掛け合いがあり、コミュニケーションから生まれる新たなトークが印象的でした。D&Iといっても障害者やLGBTQ+に囚われず、様々な人を包括した「おもろい」取り組みがあり、終始ワクワクを感じていました。
その中でも「社会を変えたい」という想いがゲストの間で共通しており、その想いが人を巻き込むエネルギーになると感じました。当事者の立場に立って興味を持つことが、社会を変えるきっかけになる。自分自身、人に寄り添いたいと改めて思いました。
イベント終了後、今回のイベントを担当していた方とお話をさせていただきました。一学生の想いに耳を傾けていただく中で「しっかり考えているね」とお伝えいただき、「これからも学び続け、社会に還元したい!」と心に誓いました。
その後は三菱地所の方々との打ち上げに参加。学生でこのような会に参加できることに、またまた興奮!貴重なお話を伺うことができました。その中で堀川が熱く語るのを聞き、気持ちが熱くなりました。残りのインターン期間、自分にできることを精一杯したい。そう思わせてくれました。
その後、語り足りない堀川と私は夜中2時までバーで語り合いました。(堀川の寝かせてくれの一言で解散したのは秘密です…!)
あとがき:東京出張を通して感じた「D&I」と「学生インターン」
今回の出張を通して、D&Iの考え方が変わったと思います。今までは「LGBTQ+」に焦点を当てており、視野が狭かった部分がありました。今回の経験を通し、「障害者」など社会には無数のマイノリティがあり、目には見えない不便があることに気付くことができました。
アカルクはLGBTQ+の人事制度支援を強みにしています。D&IはLGBTQ+のみではないものの、そこから様々なマイノリティに取り組みが広がっていくのではないでしょうか。D&Iのスタートを担い、社会を変えるきっかけになると思います。
このインターンにはどのような学生が向いているのか、実はずっと考えていました。
東京出張を通し、ある要素に気付きました。「社会を変えたいと思い、その目標に向かってアツく泥臭く努力できる人」。成長の環境もあり、起業したい方も向いていると思います。しかし、もっと根本にある「想い」を私は大切にしたいです。
私は今まで「関西やLGBTQ+を伝えたい」と思っていたものの、その根底にある想いは何か、思い悩んでいました。今回の出張を通して、それは「優しく暖かく、アツく強い社会にしたい」という想いだと気付くことができました。
今どのような想いなのか、具体的に語れなくても問題ありません。今回の記事を読んで、アカルクに参加したいと思った方!共に働ける日を楽しみにしています!
採用エントリーはこちらから!
※ 障害・障害者の表記について
障害は社会側にあるという考えのもと、「障がい」ではなく「障害」の表記を採用しております。
【書き手紹介】中村 :ディレクター(インターン)
2022年7月より学生インターンとしてアカルクにジョイン。大学・大学院では薬学を専攻。その中で本当に自分がしたいことは何かを考え、「人に伝え、社会を変えること」だと気づきメディア業界を志望する。
就職活動を終えた後に「性的マイノリティを取り巻く社会の現状を知りたい」と考え、アカルクに出会う。
現在は議事録作成に加え、イベント企画や記事作成など幅広く業務に取り組む。