アカルクインターン生の野田です。今回はアカルクが参加したレインボーフェスタの様子を報告します。

 アカルクは2年連続の出展となりますが、今年度は「アカルク!楽しく!キャプテン虹ひげと巡る学び旅」と題して、多様な世代に親しみがある黒ひげ危機一発を、虹ひげとして特大サイズで再現しました。

 この虹ひげは、来場者の方からのメッセージの力によって救い出される、というコンセプトになっており、虹ひげの頭上には、たくさんのメッセージが貼り付けられる設定となっています。

ブースの構成は、メインであるフォトブース用の巨大タル、「LGBTQ+有職者1万⼈調査」の結果を貼ったパネル、大切な人に届けたい言葉や過去の自分に届けたい言葉などのメッセージを書くエリア、お子さんにも遊んでもらえるレインボーの輪投げ、と盛りだくさんです。

ここからは当日のレポートです!朝9時前…まだ静かな扇町公園にアカルクのワゴン車が乗り入れました。
中には直前にみんなで集まって制作した虹ひげのパーツが!私はコロナで文化祭を経験出来なかったので、わいわい言いながら作る体験がとても嬉しかったです。

フェスタ開催時刻までに協力してこれらのパーツを組み立てていきます。イメージが形になっていく感覚を味わいながら、2つのテントを使ったブースが完成しました。ウエスタン調で海賊を意識したブースに虹ひげが映えてます!

 メインステージからファンファーレと共に開会宣言が行われ、いよいよフェスタ初日がスタートです!ちらほらと人が集まってきました。まわりのブースも、レインボーフラッグや企業の横断幕を掲げ、ブースをオープンしました。アカルクもいよいよ始動です!

私は今まで大規模なイベントに参加したことが無かったので、何をしたらいいのか、という不安で胸がいっぱいでした。
しかし、今回の企画を統括したインターンの矢吹は、積極的にブースの前に立ち、呼び込みを始めました。
その姿を見て、私も声が出るようになりました。

呼び込みをしているうちに、よりたくさんの人にこのブースで楽しんでもらい、アカルクのことを知ってもらいたい、という気持ちが出てきました。

 今回の企画の中で私が一番印象に残っているのは、メッセージのコーナーです。メッセージの項目はレインボーフラッグの色と同じく6種類あり、「嬉しかった言葉」「悲しかった言葉」「むかついた言葉」「救われた言葉」「過去の自分に届けたい言葉」「大切な人に届けたい言葉」と設定しました。

  書いてもらったメッセージは、虹ひげの上のロープに貼られていき、ブースをどんどんカラフルにしていきます。
企画当初は、フェスタ2日間で200名にメッセージを書いてもらうことを目標にしました。

 正直、そんなに多くの方にメッセージを書いてもらえるかどうか…という不安もありました。
しかし、呼び込みの効果もあってか、想像以上に多くの方が興味を持ってくれました。  

思いが溢れて何枚も書く方、かわいいイラストを描いてくれるお子さん、思いを絞り出すように静かに書かれる方…本当にたくさんの方がそれぞれの思いをつづってくれました。

言葉ひとつで、人の人生は左右されます。私は「過去の自分に届けたい言葉」という部門の「今、めっちゃ幸せやで!」という言葉が胸に残りました。

現状が苦しいと、未来への希望が持てません。しかし未来からこのようなエールが届くと、もう少し頑張ってみようという気持ちになります。私も誰かの言葉に勇気づけられました。

皆さんが書いてくれたメッセージを読み、時に笑顔になり、時に胸が締め付けられました。抱えていた思いをここで吐き出してくれた方も多くいました。

LGBTQ+の人々が苦しんでいる現実が、そこに現れていました。メッセージをロープに貼りながら、このような言葉に傷つき、悩むことが無い世界になるよう祈りました。

 最終的に1日目で、100人以上の人にメッセージを書いていただくことができました!
来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。

 メッセージコーナーだけでなく、もちろんブースで一際目立つ虹ひげと巨大タルにたくさんの人が!
「これ知ってるー!飛び出すやつでしょ⁉」※虹ひげは飛ばないタイプです。
「でかい!可愛い!」など皆さん興味深々。

メッセージを書いた流れで写真を撮っていかれる方、遠巻きに見ていたのを、アカルクスタッフに声をかけられた方(笑)など、
多くの人が楽しんでくれました。

また予想外の人気を発揮したのがレインボーの輪投げ!これにはスタッフ一同驚きでしたが、終日お子さんたちに大人気!それを見ていた大人たちも参戦するなど、列ができるほどの盛況ぶりでした。
後で他ブースを回った際に気づきましたが、遊べる系の企画がほとんど無かったこともあり、たくさんの方が遊びに来てくれたのでは?と気づきました。これは今後の企画のヒントにもなりました。

 「LGBTQ+有職者1万⼈調査」のボードはブース奥側にあるため、最初はそれだけを見に来る方はあまりいませんでした。
しかし、メッセージを書いた後に読んでくださる方が徐々に増え始め、アカルク自体の活動に興味を持ち、会社概要のパンフレットを持ち帰られる方もいました。皆さん熱心に読んで下さり、「知らないことが多かったので勉強になった」と言ってくださいました。

 会場全体の様子もレポートします!フェスタ1日目は秋晴れとなり、半そでの人が目立ちました。
集客をしていたドラァグクイーンの方も分厚いガウンを脱ぎ捨てるほどの日差し(笑)

アカルクスタッフもトレードマークのオレンジTシャツで動き回ります。
来場者には、レインボーシャツでばっちり決めている方もいれば、散歩の途中でふらりと寄った雰囲気の方もいました。

カップルや親子連れ、友達同士など、本当に老若男女問わず、たくさんの人で会場が賑わっていました。

会場には、様々なセクシュアリティが尊重し合う社会をに協賛する企業、NPO、学校団体、飲食店など、多くのブースが出店しており、お昼ごろになると屋台からご飯のいい匂いが!会場で宣伝中だった私も思わず吸い寄せられそうでした…。
休憩中には、ベトナム料理屋さんが売っていたバインミーと呼ばれる現地のサンドウィッチを食べました。
パクチーの香りがgood!アカルクスタッフも屋台のご飯でお腹を満たしていました。美味しい屋台飯もフェスタの醍醐味ですね!

一日よく晴れたままで初日は終了!要領を掴み、明日からはもっと積極的になるぞ!
と決意を新たにアカルクチームは会場を後にしました。

2日目へ続く!