またまたアカルクインターン生の野田です。今回はレインボーフェスタ2日目の様子を報告します。

 レインボーフェスタのメインイベントとも呼べる、レインボーパレードについてです。パレードはフェスタ2日目に行われますが、この日は昨年に引き続き雨予報…。

 朝から雲が広がり、何となく肌寒かったです。しかし、そんな天気にも負けず、参加者・来場者ともにブースを楽しんでいました。

 パレード開始の13時、パラパラと小雨が降り始めましたが、想像を遥かにこえるたくさんの人が招集場所に集まっています。

パレードは大きく分けて4つのパートがあり、参加者はそれぞれ好きなパートを選ぶことができます。
みんなレインボーフラッグや横断幕を手に持ち、今か今かとスタートを待っています。
アカルクからは堀川とインターンの矢吹と私が参加しました。

 

ブースを待機メンバーに任せ、急いで列に向かいます。私達は先頭のパートの最後尾でした。
堀川が掲げるのぼりは、さながら武将の出陣です。


私と矢吹は虹ひげとブースタイトルのパネルを持っていました。ついにアカルクチームの出陣です!

「ハッピープライド!」という声に包まれ、ゆっくり列が動き始めました。
パレードは扇町公園から天神橋筋6丁目駅前〜堂山町車道を歩き、また公園に戻ってくるコースです。 

私はこのような大規模のパレードに参加したことが無かったので、最初はものすごく緊張しました。
街の中に出ると、否定的な声をかける人がいるのではないか…と心配していたのです。

 しかし、その不安はすぐに吹き飛びました。沿道にはたくさんの人が立ち、私達に手を振ってくれていました。
お互いにレインボーフラッグを振り、「ハッピープライド!」と笑顔で挨拶しました。

 公園を出てからしばらく歩いても、ビルの上や車の中、お店からも手を振ってくれる方が大勢おり、本当に温かい気持ちになりました。

 雨と風が次第にきつくなっても、パレードの隊列は力強く進んでいきます。
みんなレインコートの下の顔は、生き生きとしていました。

 途中、アカルクのブースに遊びに来てくれた方にも会いました。
虹ひげを掲げると、笑顔で反応してくださり、嬉しかったです。

 およそ3キロのコースを歩き終え、公園に帰ったときは、皆さんが「おかえりなさい!お疲れさまー!」と出迎えてくれました。
私は全然疲れを感じず、もっと歩きたいと思うくらい楽しめました。


 パレード後はフェスタの終了時刻まで、ブースでのイベントを続けました。
雨が降る中でしたが、メッセージ・輪投げ共に多くの方に来ていただき、2日目も大盛況でした。

(※掲載許可をいただいています)

 最終的に、2日間で合計200名を超える方がアカルクのブースに来てくれました。
メッセージは100枚目と200枚目を書いてくれた方に、それぞれプレゼントを用意しており、お子さんがはにかみながら受け取ってくれました。

 来てくださった方々、本当にありがとうございました。

 

 

あとがき

ここからは私個人がフェスタを通じて感じたことになります。私はアカルクに来るまで、LGBTQ+の問題に主体的に取り組むことを避けていました。現状を知ろうとせず、自分の意見も言えませんでした。

しかし、今回のフェスタとパレードの参加で、世の中は確実に変わり始めていることを実感しました。

 自分には関係が無いとか、当事者では無いから気持ちが分からないとか、言っているのは自分だけでした。

今回フェスタで出会った人たちは、自分の考え・感情をオープンにしていました。

 レインボーフェスタの会場に足を運ぶこと、自分と向き合いメッセージを書くこと、パレードで歩くこと、沿道から応援すること…。

 皆さん思い思いに、このイベントに関わっていました。そして私も、今回自分からその輪に飛び込むことができました。

私はそれがとても嬉しかったです。

 フェスタが終わり、アカルクチームも後片付けをしました。雨にぬれた段ボール製の巨大タルも、背景だったべニア板もあっけなく解体されました。

お祭りが終わりゆく寂しさを感じながらも、私は今回のフェスタでの学びに満足しています。

今回のイベントで一番“救われた”のは私かもしれません。2日間に出会ったすべての人が、固定観念に囚われている私を変えてくれました。こんなに素晴らしいイベントに関わらせてもらったことに感謝しています。

ありがとうございました!