アカルクで活躍するインターン生のオリジナル企画!
アカルク筋トレ部の始まりやレインボーフェスタ当日の様子を全3回に分けてお届けします。
第1回目は筋トレ部でトレーナーとしも大活躍してくれた中村と堀川による対談記事です。

セクシュアリティも何も問わないーレインボーフェスタに突如現れた「野外ジム」

中村:アカルク筋トレ部とは一体何でしょうか?

堀川:起業一年目の2020年に、会社の部活制度として誕生したのが一番最初です。

筋トレ初心者の人やガチムチボディを目指す人などが、プロのトレーナーの人に教えてもらいながら、「明るく楽しく自分の体づくり応援したい!」という趣旨のもと誕生しています。

中村:なぜやろうと思ったのでしょうか?

堀川:トランスジェンダーの方だと、体作りをしたいと思っても戸籍の性が関係してジムには通いづらい方や、治療費で金銭的にジムに通えない方がいました。
そういった方も安心して、セクシュアリティに関係なく来てもらいたくて、誰もが無料で受けれる企画として誕生したのが始まりになります。

中村:筋トレ部をする上で、大切にしていることや気をつけていること等はありますか?

堀川:三つあります。

一つ目は大前提として「怪我がなく」ということ。

二つ目は「セクシュアリティに関係なく、誰でも参加しやすい」というコンセプトを非常に重視しています。
無料の部活制度とは言え参加しづらい人がいては良くないので、セクシュアリティのハードルは下げたいと思います。

三つ目は、場所や時間に関係なく、自分のペースで参加しやすいという点です。
もともとコロナ禍でオンライン上のスタートとなり、場所や時間に関係なく、録画したものも見てもらえるようにしていました。

中村:今回対面で開催すると、場所や人数が限られると思いました。この企画を対面でやる意味、オンラインとは違う魅力はどう感じますか?

堀川:対面では一緒に空間を分かち合うことができ、コミュニケーションが生まれます。
「筋トレ」を通して、筋トレが好きな人や健康に興味がある人達が集まる場所づくりに繫がるのではと期待して、自分たちとしても対面で行いたいと考えていました。

中村:筋トレが苦手な人に今回の筋トレ部を楽しんでもらえるような工夫や仕掛けはありますか?

堀川:筋トレブースの中に実際撮影スポットも用意して、「ちょっと写真撮りたいな」という人にも楽しんでもらえるようにしました。
一方で筋トレ自体に関しては、プロのトレーナーとそれこそ中村さんにも入ってもらい、必死にやる以上に楽しんでもらえたり、気兼ねなく参加してもらいやすいように指導してもらいました。

中村:筋トレ経験者・未経験者問わず、終わった後の笑顔がみなさん素敵でした。写真撮影も楽しそうです。

矢印を自分に向けないーお客様に寄り添うアカルクの事業とは

中村:アカルクはトレーニングジムの会社ですか?

堀川:全然違います!笑
メインは人事コンサルティングで、LGBTQ+の人はもちろん、多様な人が働きやすい職場環境を作るお手伝いをしています。
普段は研修や人事制度の整備、性の多様性について気兼ねなく知ってもらうイベント企画なんかもしています。

中村:企業向けの人事コンサルティング会社がなぜレインボーフェスタに出展したのでしょうか?

堀川:大阪開催のレインボーフェスタで、地元関西を盛り上げたいという想いがありました。
そして、なぜ人事コンサルティング会社が筋トレに取り組むのかに関して、多様な人が安心して働ける環境を作る上で、働く人自体も健康でないと制限がかかると気づきました。
そこで部活動制度に筋トレ部を作り、意識啓発し働く人の健康もサポートできる会社でありたいと思ったんです。

中村:この企画はアカルクだけでなく、誰もが対象なのでしょうか?

堀川:そうです!
なので働く人は別にLGBTQ+の人だけと決めてるわけでもなく、誰もが自分の健康について向き合い、考えてもらえたらと思い実施しています。

中村:ではまた話を戻して、今の事業の魅力について教えてください。

堀川:それこそすべて楽しいってことは当然ないです。でも一番は、自分たちが社会に対して変えたり進めていることが直結して困っている人に繫がる。
「マイナスだったことが0になり、プラスに変わっていく」ということに、自分たちの取り組んだことが全て反映されていく過程が、やりがいとしての面白さを感じてますね。

中村:会社の特徴は何ですか?

堀川:それこそ一言で表すと「唯一無二の会社」です。
何の会社か、社外向けには「人事コンサルティング会社」と答えるようにしているものの、人事コンサルティングの中でも幅が広かったり、BtoBでは分かりづらい部分です。私たちの場合は一社に寄り添いながら一緒に伴走し、社風やスピード感、求めている方向性に合わせて一緒に作り上げていきます。この部分は体系だったものはないので、唯一無二の特徴になっています。

中村:業務をして行く上で大切にしている考えやはありますか?

堀川:矢印を自分に向けないことを大事にしています。
例えばお客様の場合だと、会社としての方針が部署や人で異なる中で、常に矢印のベクトルをお客様に向けて伴走することを心がけてます。ただ、矢印の方向性で炎上の可能性や違和感がある場合は、提案することもあります。

一方社内に関して、社会人と学生を大きく分けていません。
責任の観点では分けているものの、自分で考えて事業面・組織面から計画していれば、熱意があれば挑戦してもらえます。
会社としてよりも、本人としてどうして行きたいのか。そこでお互いベクトルがあっているかを大事にしています。

中村:そこで今回の対談記事ができましたしね。

堀川:そうですね!

おもろいとビジネスのバランスー社会に届けたい堀川の「想い」

中村:堀川さんはよく「おもろい」と仰いますが、面白いとの違い、そしてなぜそんなにおもろいを重視するのかお伺いしたいです。

堀川:まずおもろいと面白いの違いは、方言なので何もないです笑。
ただ「おもろい」はアカルクの理念にも「明るく、楽しく、おもしろく!」と書いていて、大事にしています。
アカルクは人事コンサルティング会社だから研修や人事制度という訳ではなく、人事コンサルティング会社もこんなおもろいことできると伝えたい。もちろん、土台も整えた上というバランスが大事だと思っています。

中村:今回のアカルク筋トレ部は利益が発生しませんが、このようなイベント、そして事業を通して届けたい堀川さんの想いを聞きたいです。

堀川:まず、利益どころか大赤字です!笑

中村:ですよね…笑

堀川:アカルクの創業時から、企業である以上は事業で価値貢献して行くと決めてます。
「なんで株式にしたの?非営利団体ではないの?」と言われましたが、団体として継続するにはボランティアだけでできない難しさを感じていました。
「当事者に還元したい。こんな会社があってもいいんだ。」と伝えたい。型にとらわれない会社で、事業の作り方や組織のあり方を日本社会に訴えたいと思い、創業しました。

そしてアカルクが当事者向けに開催したイベントでは、利益は一切求めていません。どうして回っているのかよく聞かれますが、そもそもイベントでは利益追及していません。
きちんと企業様に価値提供する時に、頂けるモデルとサービス提供をしているので、完全に棲み分けて自分たちなりの社会貢献をしています。

中村:企業様と当事者、両方本気で価値提供することが大切だと感じました。本日はありがとうございました。

※掲載している写真はすべてご本人に許可を取得済みです。

 

アカルク筋トレ部がスタートした経緯や今回の野外ジムに込めた、熱い想いを記事形式にまとめています。

こちら人事コンサルティング会社が野外ジムを手掛けた理由(ワケ)からご覧いただけます!