一般社団法人日本キャリア・カウンセリング学会主催のシンポジウムに、アカルクとして参加しました。
アカルクで活躍中のインターン生が当日様子をまとめてくれました。
ぜひご覧ください。

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皆さん初めまして。

8月からアカルクでインターンとして参加している山本です!

11月14日に実施された「LGBTQ+性的マイノリティーの相談者へのキャリア支援をともに考える」のシンポジウムに参加しました。

私から皆さんに当日の様子をご報告します!

 

これから出会う、またすでに出会っているかもしれないLGBTQ+(性的マイノリティ)の相談者に、キャリア支援者はどう向き合えば良いのか」を考えるために、今回の公募シンポジウムが開催されました。

 

<事前準備>

シンポジウムの事前ミーティングをアカルクの参加メンバーと実施しました。

事前準備の中で「性のものさし」について学び、自分の性について改めて考える機会がありました。

また、私の大学でのLGBTQ +に関するキャリア支援への取組がどのようになされているのかを知るきっかけにもなりました。

<当日の様子>

大会実行委員長よっしーさん(関西外国語大学)、アカルクメンバーの3人を含め、25人もの参加者が日曜日の朝から集まりました。

開催への想いは、「ビビらない!」です。

どうしても、性に関する話題は繊細になりがちです。

 

そこで、偏見や先入観を持たずに聴く・知ったかぶりをせず、疑問に率直に聞く姿勢を持つ「自分ごと」として捉えることを意識しました。

上記の前提条件を踏まえたうえで、2本のプレゼンテーションが行われました。

1つ目は、吉川による「多様な性基礎知識」についてです。

性は誰にでも関わる事柄ではありますが、私達はあまりこのことについて立ち止まって考える機会がありません。

性のものさしを使いながら、自分達のSOGIEについて考えました。

※SOGIE=Sexual Orientation Gender Identity Gender Expression(性的指向・性自認・性表現)

自分の性について考えれば考えるほど、「自分でもまだまだ分かっていない領域だな」と気づきました。

皆さんもお時間がある時に是非やって見てください!

2つ目は、堀川による

「LGBTQ+性的マイノリティーの相談者へのキャリア支援をともに考える-企業における取り組みや対応-では」についてです。

ハード面とソフト面の解説。

例えば、ハード面ではトイレ、制服、採用規定などがあります。
また、ソフト面には会話や相談体制などがあります。

この両面が整うことで、「本当の自分をさらけ出せる」「人間関係が壊れるのではないかという恐怖を感じながら生きている人の不安を緩和できる」当事者自身が抱える悩みごとを交えながら、多様性と向き合うためにできることを私なりにも考えました。

私達にできることは誰もが安心できる環境作りや選択肢を用意することなのではないでしょうか?

しかし、忘れてはならないことがあります。それは、多様性と向き合っていくために本当にできることは

「100点満点を目指さないこと」です。

私はこの言葉を聞き、
「完璧を目指せばどこかで限界が来てしまう、全体が崩れ兼ねないのかもしれない」と思い、
これは肝に銘じておくべきだと思いました。

最後に、「正直、どのようにして対応すればいいかは不安である。」「過去に間違ったことを言ってしまったかもしれない。」など長年キャリアを専門に行われている皆さんの本音を聞くことができました。

LGBTQ+性的マイノリティーの相談者へのキャリア支援は一筋縄ではいかないことかもしれません。
しかし、現状を変えようと、動き始めている方が沢山いると知ることができました。

キャリア支援者の方々が様々な知識や情報をもっていることで、生き方への選択肢も増えそこからより多くの人の可能性を引き出してくれるのではないかと私は考えました。

これからのインターンシップでは、今回のシンポジウムで学んだ知識や考えを活かしていきたいです。